|
|
|
私がこの家に初めて来たとき、床下に土が見え、柱と、きゃたつと、かんなくずに埋もれていた。出会った頃趣味を聞いた。 「僕の趣味は家造りです」 私はその言葉に、青いビニールシートをかぶった小屋のような物を想像していた・・・。有る夏祭りの日、初めてこの家を訪れた。 「趣味が家造りって・・一体どんな家だろう」 「どんな家でも良いか。素敵な趣味ですねって言わなくちゃ(笑)」 バス停を下りてからの道のりはドキドキしていた。何食わぬ顔をして、青いビニールシートをかぶった家を探していた。
「ここだよ」 「・・・家って、手作り出来るものなの??」 「この人って一体・・・どれだけ大きな人なんだろう」 私は感激していた。 玄関を開けると、目の前に床はなく、ただ平行に並んだ柱、その下にはえんの下の土が覗いていた。 「このへんを歩いてきてね」 平均台を渡るようにして奥の部屋へ進んだ。
私が嫁いでからも、雨の日とお休みの日には電気カンナと金槌の音がひびいていた。 |
まだまだつづく・・